応力の作用によりプラスチック表面に発生する細かいひび割れのこと。クレイズ、クレージングともいう。
クレーズの内部構造は、応力方向に配向したフィブリル(分子鎖の束)と微小なボイド(ナノボイド)によって構成されている。クレーズ部分は他の部位と屈折率が異なるため白っぽく見える(白化)。クレーズに応力が作用し続けると、フィブリルが破壊しクラックに成長する。
最終更新 2018年9月11日
【参考文献】
成沢郁夫 『プラスチックの強度設計と選び方』 工業調査会
武野明義 『周期的クレーズ生成を利用したメソポーラス層複合高分子フィルム及び繊維』 繊維学会誌(2008)
JIS K6900 「プラスチック-用語」
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