実際にプラスチック製品をどのような設計していけばよいのでしょうか。自社で企画・設計し、成形加工メーカーに生産委託する場合を想定して、その設計の進め方を説明したいと思います。
プラスチック製品の設計は大まかにいうと以下のように進めて行きます。
<製品の要求事項抽出>
設計するプラスチック製品(部品)の要求事項を抜け・漏れなく全て抽出します。一番最初にこの作業をやることがとても大切です。要求事項に抜け・漏れがあると、後工程での手戻りや品質問題の原因となります。どんな天才設計者でも要求事項の抜け・漏れに対してはどうすることもできません。入念かつ丁寧な作業が求められます。
<製品設計>
抽出した要求事項を元に、製品形状、成形法、材料、二次加工を同時並行的に検討します。それぞれは関連し合っているので、単独で決定することはできません。
<納入条件の取り交わし>
図面や仕様書で納入条件を取引先と取り交わします。プラスチック製品は多くの専門業者の仕事を通して製品化されます。希望通りの製品を納入してもらうためには、図面や仕様書に納入条件を文書化し、正式に取り交わしをすることが不可欠です。
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最終更新 2016年5月12日
<設計者のためのプラスチック製品設計>