身の回りの製品の「残留リスク」事例(2)

前回に引き続き、身の回りの製品の「残留リスク」事例を紹介します。

 

<前回の記事>
・身の回りの製品の「残留リスク」事例(1)

 

 

UFOキャッチャー


ゲームセンターに必ずといっていいほど設置してあるUFOキャッチャーです。その残留リスクについて考えてみます。

 

ufo-catcher 
UFOキャッチャーの注意ラベル

 

 

 

  内容
残留リスク  子供が景品取り出し口の中に入り閉じ込められる
危険源(ハザード)  閉じ込め
 内部にある危険源(ハザード)による怪我(推定)
誤使用  子供が景品取り出し口の中に入る
備考  子供と保護者の両者に注意喚起を行っている
 (子供にはひらがなで伝えている)

 

 

このラベルを見るまでは、UFOキャッチャーの景品取り出し口に子供が入るかもしれないとは、思いもしませんでした。しかし、考えてみると子供は大人の想定以上の奇抜な行動をします。私たちも昔は子供だったはずなのですが、なかなか子供の行動は読み切れません。家で子供たちがかくれんぼをしているのを見ていると、考えられないような所に隠れていて、驚くことがあります。

 

 

2015年に7歳の男児がドラム式洗濯機の中に入り、閉じ込められて死亡するという事故も発生しています。テレビなどでも大きく報道されたので、ご存知の方が多いかもしれません。

 

子供サポート情報第92号 「ドラム式洗濯機に子どもが閉じ込められて死亡!」 
(国民生活センター

 

子供の行動を制御することが難しいことを考えると、ステップ①ステップ②でもっとリスクを低減しておかなければいけなかったのかもしれません。

 

 

 

閉じ込めのリスクは子供だけではありません。浴室やトイレなどの出口のないドアは、壊れて開かなくなれば、大人でも閉じ込めのリスクがあります。特に高齢者の単独世帯では、閉じ込めは命の危険につながります。自社製品で閉じ込めのリスクがないか、チェックしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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金庫(アメリカ製)


アメリカ製の金庫には、日本では考えられないような警告がなされています。

 

storage 
金庫(アメリカ製)の警告ラベル

 

 

 

  内容
残留リスク  銃器類の安全性・信頼性の低下
危険源(ハザード)  銃器類
誤使用  銃器類を金庫に保管する

 

 

 

この警告ラベルには以下のように記載されています。

 

 

「この製品は銃器類、爆発物、薬品などの安全な保管を目的としたものではありません。それらを保管しないでください。」

 

 

日本国内で使用される製品に、銃器類の保管を禁止する注意喚起は必要ないでしょう。使用される国や地域が異なると、想定される誤使用も変わってくることが理解できます。

 

グローバルな商品開発における成功の秘訣の一つは、現地化だとも言われます。現地のニーズを深く知り、それらにきめ細かく対応した製品が成功しています。このラベルの事例からは、製品安全についても現地化が重要であることを学ぶことができます。製品がどのような使われ方をされるのか、現地でしっかり見極めなければなりません。

 

 

前へ 身の回りの製品の「残留リスク」事例(1)

 

 

 

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【3ステップメソッド】
3ステップメソッド
3ステップメソッド(ステップ①:本質的安全設計)
3ステップメソッド(ステップ②:保護装置(安全装置))
3ステップメソッド(ステップ③:使用上の情報)
身の回りの製品の「残留リスク」事例(1)
身の回りの製品の「残留リスク」事例(2)

 

 

最終更新 2016年8月2日

 

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