【設計者のための本】R-Mapとリスクアセスメント(手法編/上下巻)

投稿日:2016年1月14日 更新日:


『R‐Mapとリスクアセスメント 手法編〈上〉』

『R‐Mapとリスクアセスメント 手法編〈下〉 』
日科技連R‐Map実践研究会 (著)、 松本 浩二 (監修) 日科技連

 

 

R-Mapの生みの親である日科技連の「R-Map実践研究会」による、R-Mapとリスクアセスメントの解説書です。各種のデータや実例が豊富に掲載されており、設計者や製品安全担当者にとって非常に参考になると思います。

 

リスクアセスメントの必要性が言われるようになってから、かなりの時間が経過しますが、その間に研究会としてたくさんの情報を蓄積してきたのだと思います。例えば、社会や消費者のリスクバイアスを考慮したリスクアセスメント(上巻第5章)、各種の故障やヒューマンエラーなどの発生確率(下巻第1章)、温度による火傷や角による怪我の定量的なリスク評価など、実際の設計時に活用できると思います。

 

リスクアセスメントは現場の設計者にはあまり人気がないのが実情だと思います。顧客や親会社、管理部門から無理やりやらされているという設計者もいるでしょう。やらされるリスクアセスメントほど意味のないものはありません。リスク評価自体、設計者自身の考え方ひとつでいくらでも変えることができますし、「リスクが十分低い」と考えているものをリスクアセスメントしても、結果は「リスクは十分低い」となるだけだからです。

 

私はリスクアセスメントの考え方自体は必要で、実施方法を対象製品により、工夫しつつ進めることが望ましいと考えています。大きなリスクがない製品で一つ一つのリスクをR-Mapで確認するのは非効率でしょうし、誰が考えてもリスクがほとんどないことまでリスク評価する必要はないと思います。一つの製品で100のリスクがあるのであれば、その中から評価すべきリスク(数個かもしれません)をまず抽出し、そのリスクのみ担当者、レビュワー、承認者が参加してリスクアセスメントを行うのが現実的ではないでしょうか。

 

 

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