フールプルーフ事例(1)

前回の記事でフールプルーフについて解説しました。

前回記事:フールプルーフ

 

今回は身の回りの製品のフールプルーフ事例を紹介していきます。

 

【フールプルーフ事例】電源プラグ


plug

  内容
使用者の誤使用 プラグの先端を幼児が触る、舐める
プラグ周りにほこりなどが堆積する
避けるべき事象 感電、火災
フールプルーフ 電源側をメス、機器側をオスにする

 

 

【フールプルーフ事例】ホットプレート


ホットプレート

  内容
使用者の誤使用 プレートをセットせずにヒーターのスイッチをONにする
避けるべき事象 ヒーターの熱による火傷/火災
フールプルーフ (写真赤丸の)センサーにより、プレートをセットしないとヒーターのスイッチがONにならない

 

このような機構は多くの電気製品に使用されています。

 

 

【フールプルーフ事例】電動コーヒーミル


mill

  内容
使用者の誤使用 刃が動いているのに手を入れる
避けるべき事象 刃による怪我
フールプルーフ フタを閉め、矢印部分を下方向に押すことによりスイッチがONになる。(矢印部分の内側に突起が付いている)

 

余程のことをしない限り、回転している状態の刃に触れることは難しいと思われます。誤使用防止という意味ではよい設計でしょう。

2009年にスターバックスコーヒージャパンは、輸入販売した電動コーヒーミルでリコールを実施しています。スイッチを入れていないのに刃が回転する製品が出たことが理由です。スイッチ周りに挽き豆が入り込む構造であったことが原因のようです。

スターバックス品の細かい構造は不明ですが、上記写真の製品も、スイッチ部分に挽き豆が入り込むと、スイッチが下部に入り込んだままになる危険性はあるかもしれません。

スターバックスコーヒージャパン 電動コーヒーミル事故情報(nite) 

 

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【フールプルーフ事例】ボタン電池/コイン電池を使用する体温計


therm

  内容
使用者の誤使用 子供が体温計で遊んでいてボタン電池/コイン電池を取り出す
避けるべき事象 取り出したボタン電池/コイン電池を子供が飲み込む(誤飲)
フールプルーフ ボタン電池/コイン電池のカバーにネジを設け、ドライバーを使わないと取り出せないようにする
備考 ボタン電池の誤飲事故はたびたび発生している。子供が触れる可能性が高い製品では、簡単に取り出せないようにする対策は必須である。また、リチウムイオン電池では、さらにリスクが高くなることを頭に入れておく必要がある。

 

誤飲のリコール事例を下記記事で解説しています。ボタン電池(リチウム電池)の誤飲によりリコールに至った、「LEDライト付き耳かき」の事例も掲載しています。この製品はボタン電池を使用していましたが、電池のフタが容易に外れる構造でした。

参考記事:設計失敗事例から学ぶ:誤飲

 

【フールプルーフ事例】シートベルトのタングプレート(差し込み金具)


seatbelt

  内容
使用者の誤使用 (乗用車の後部座席/バスの二人掛け座席など)
自席のタングプレート(差し込み金具)を隣席のバックルに差し込む
避けるべき事象 事故が発生した時にシートベルトの機能が十分発揮できず、乗員を守れない
フールプルーフ 隣席のタングプレートが自席のバックルに差し込めないように形状を変える

 

 

【フールプルーフ事例】任天堂wiiのリモコン


wii

  内容
使用者の誤使用 リモコンを分解する
自分で修理しようとする
改造する
避けるべき事象 火災、感電、製品機能の信頼性の低下
フールプルーフ 特殊ネジ(プラスドライバーやマイナスドライバーでは空回りする)

 

特殊ネジは代表的ないたずら防止法(タンパ―プルーフ)です。

 

次ページでも事例を紹介します。

 

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最終更新 2016年8月4日

 

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