フールプルーフ事例(2)

前回の記事に引き続き、フールプルーフの事例に解説します

前回記事:フールプルーフ事例(1)

 

【フールプルーフ事例】浴室用水栓金具


faucet

浴室用水栓金具
(出所:LIXIL HP) 

  内容
使用者の誤使用 給湯機の高温設定時(60℃など)に、水栓金具を高温設定したままシャワーを浴びる
避けるべき事象 火傷
フールプルーフ ロック(写真赤丸部分)を解除しないと高温設定できないようにする

 

 

【フールプルーフ事例】温水洗浄便座


washlet

  内容
使用者の誤使用 便座に座らずに洗浄ボタンを押す
避けるべき事象 洗浄水に驚き転倒、周囲の水濡れ
フールプルーフ 着座スイッチやセンサーにより、人が便座に座ったこと検知した時のみ、洗浄機能が使えるようにする

 

 

【フールプルーフ事例】ガスこんろ


gas-appliances

ガスこんろの安全装置
(出所:経済産業省HP)

  内容
使用者の誤使用 油料理中に長時間放置する
鍋からあふれ出る
避けるべき事象 調理油過熱による出火
漏れ出したガスによる爆発
フールプルーフ 調理油過熱防止装置
立ち消え安全装置
備考 家庭用ガスこんろの誤使用による火災が減少しないことから、2008年よりPSマークの対象となり、バーナー全口に調理油過熱防止装置と立ち消え安全装置の装着が義務付けられた。

 

立ち消えや過熱を製品の故障と考えると、これらの機構はフェールセーフということもできます。ガスを遮断し、安全側で機能を停止させるからです。このようにフェールセーフとフールプルーフは、重複することがよくあります。

 

【参考資料】
経済産業省HP 

 

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【フールプルーフ事例】カビキラー


kabi-killer

  内容
使用者の誤使用 閉め切った浴室内で換気もせずに使用する
避けるべき事象 飛散した内容物を吸い込み中毒症状を起こす
フールプルーフ 飛散しにくいように泡状にして吐出する
備考

<カビキラーPL訴訟>
浴室で噴霧式のカビキラーにより健康被害を生じたとして、訴訟が行われている。結果は、第1審では泡状ではなく噴霧式を採用しなかったことが被告の過失という判決(東京地裁/1991年3月28日)。第2審では原告の使い方に問題があったという判決(東京高裁/1994年7月6日)

 

【参考資料】
『製品安全・製造物責任の最新動向』 日本規格協会

 

 

【フールプルーフ事例】医療機器用電源コンセント


red-plug

赤コンセント

  内容
使用者の誤使用 医療機器を停電時に使用できない一般のコンセント(白)につなぐ
避けるべき事象 停電時に医療機器が使えず、患者に健康に影響を与える
フールプルーフ 電源の種類によってコンセントの色を変える
備考

<白コンセント>
一般のコンセント。停電時には使用できない。
<赤コンセント>
停電時には数十秒以内で自家発電に切り替わる。
<緑コンセント>
停電時にも瞬間的に自家発電に切り替わる。

 

【参考資料】
埼玉医科大学国際医療センターニュース 
『医療機器が安全に使用されるために』

 

色で誤使用を防ぐ製品は、各種ケーブル類、給水・給湯管など数多くあります。フールプルーフの有力な方法の一つだと言えます。しかし、色覚障害がある日本人は男性で20人に1人、女性で500人に1人と言われています(※1)。誤使用の影響が大きい事象については、色だけに頼ることは避けた方がよいでしょう。

 

【参考資料】
※1 総務省HP 「バリアフリーの推進に関する行政評価・監視」

 

 

【フールプルーフ事例】
マグネット式プラグ(電気ポット/ホットプレートなど)


magnet-plug

  内容
使用者の誤使用 コードを足に引っ掛ける
避けるべき事象 高温の鉄板や湯で火傷
フールプルーフ 足を引っ掛けてもコードが簡単に外れる

 

転倒時のお湯漏れ防止機能や、マグネット式プラグを採用していない電気ケトルで火傷の事例があります。

 

国民生活センター/消費者庁ニュースリリース
「電気ケトルの転倒等による乳幼児の熱傷事故にご注意ください」(2012年11月28日)

 

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最終更新 2016年8月5日

 

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