【設計者のための本】目の見えない人は世界をどう見ているのか

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『目の見えない人は世界をどう見ているのか』
伊藤亜紗(著)  光文社新書

 
健常者である著者が、視覚障害者との交流を通して、目の見えない人が世界をどのように見ているかを考察した本です。「自分と異なるもの」としての「目の見えない人」が世界をどのように理解しているかに興味を持ったため手に取りました。
 
 
これからの設計者・技術者にはこれまで以上に「創造性」が要求されると思います。「創造性」を身につけるための一つの方法として、異業界や異文化といった「自分と異なるもの」との交流が大切だと言われています。これまで「自分と異なるもの」は、異業種、異性、異文化、異年代ぐらいをイメージしていたのですが、書店でこのタイトルを見て、「自分と異なるもの」には、当然ながら健常者と障害者の違いも含まれることに気付きました。
 
視覚障害者が我々が想像しないような認識の仕方をしていたり、思いもしないところで人に気を使っていたりすることを初めて知りました。私自身「目が見える」というある一方の世界からしかものを見ていなかったということだと思います。
 
ちなみにこの本によると、日本の視覚障害者の点字識字率は12.6%(2006年厚生労働省調査)だそうです。製品のコントロールパネルや缶ビールなど、多くの製品に点字が記載されています。しかし、設計者は視覚障害者が基本的に難しい点字は読めないということを理解して、製品設計を行う必要があるのかもしれません。
 
 
 
 




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