一般財団法人日本科学技術連盟の「R-Map実践研究会」で開発されたリスクアセスメント手法。縦軸に発生頻度、横軸に危害の程度を取ったリスクマトリクスで、消費生活用製品を中心に活用している企業も多い。R-Map上のA~Cの領域はIEC61508(JIS C0508)に対応しており、以下のように分類される。
A領域:そのリスクを許容できない領域
B領域:便益が期待される場合に限りリスクが受け入れられる領域(ALARP領域)
C領域:そのリスクが広く一般に受容される領域
R-Mapは経済産業省やniteなど国の機関が製品事故分析などに使用しており、自社製品との相対比較が容易にできることも利点となっている。また、ISO 10377においてリスクアセスメント方法論の8つの参考文献の一つとして掲載されている。
※IEC61508 電気・電子・プログラマブル電子安全関連系の機能安全
※ISO10377 消費者製品安全-供給者のためのガイドライン
※R-Mapは日本科学技術連盟の登録商標
【参考文献】
経済産業省 リスクアセスメント・ハンドブック(実務編)
一般財団法人日本科学技術連盟ホームページ 「R-Map手法誕生の歴史と手法の紹介」(2015年11月16日)
日科技連R-Map実践研究会 『R‐Mapとリスクアセスメント 手法編〈上〉』
(日科技連)
日科技連R-Map実践研究会 『R‐Mapとリスクアセスメント 手法編〈下〉』
(日科技連)
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最終更新 2016年2月17日