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◆◇◆メルマガ「製品設計知識」2023年11月16日号◆◇◆
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田口技術士事務所 代表の田口です。
先日、日本技術士会(九州本部/ものづくり部会)の行事の役員として、長崎大学の3つの研究室を訪問しました。丸一日の行事でしたが、それぞれの研究室の研究内容を詳しく伺うことができ、非常に有意義な一日となりました。
<行事詳細>
詳しくはこちらまで
それぞれの研究室が長崎という地域の特性(海に近い/離島が多い)に合わせた研究に力を入れていたことが印象的でした。
例えば養殖効率化のためのドローン活用や水中の検査を行う水中ドローンなど。ニッチですが確かにこの地域ではニーズがありそうです。
今回の訪問の中でわかったことは、大学は産学連携をどんどん進めたいという強い意思があるということです。産学連携の実績は大学の成績に反映されるそうで、多くの大学が真剣に取り組んでいるそうです。
海外の大学と比較すると、産学連携の規模は非常に小さいとのこと。日本のイノベーションが進まない原因の1つかもしれません。
一般の企業からすると大学に相談に行くのは敷居が高いと思われるかもしれません。しかし、大学側も産学連携を進めたいという気持ちがありますので、今は逆にチャンスだと考えることもできます。
各大学には産学連携をスムーズに実施するために、コーディネーターが在籍しています。まずは軽い気持ちで相談してみてもよいのではないでしょうか。
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◆◇◆わかりやすーいシリーズ第3弾の発売◆◇◆
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拙著『図解!わかりやすーい 品質向上のための製品設計実務入門 設計者が事前に品質トラブルを防ぐための知識とルール』が、日刊工業新聞社より発売されました(2023年11月12日)。
「図解!わかりやすーい」シリーズの第3弾です。今回もわかりやすさにこだわりました。
本書は、設計者等が設計品質を向上させるために必要な知識の全体像をわかりやすく解説することを目的に執筆しました。組織の規模に関わらず対応できるように、品質を確保するための考え方や方法をわかりやすく解説しています。
細かな技術面の話は、製品によって違うため最小限に抑え、品質確保の考え方を理解することに焦点を当てました。一つのテーマは原則見開の2ページで解説し、重要なポイントを左ページに整理しています。
各章の終わりには品質向上事例とコラムを掲載していますので、設計実務での参考にして頂ければと思います。