材料力学・材料特性の基礎と
強度設計のポイント
日時 2021年3月30日(火) 10:30~17:30
会場 Webセミナー
主催 日本テクノセンター
講師 田口技術士事務所 代表 田口宏之
本セミナーは多くの方にご受講頂き、好評のうちに終了いたしました。
ご受講頂いた皆様、ありがとうございました。
日本テクノセンター様主催のセミナーに登壇します。
申し込み(日本テクノセンター様ホームページ)
<概要>
近年、製品が安全であることや不具合が少ないことは、付加価値ではなく当たり前のことだと認識されるようになってきました。もし、消費者の期待を裏切るような低い品質の場合、ネットショップの製品レビューやSNSなどによって瞬く間に拡散してしまいます。品質を確保する取組みが、かつてないほど重要になっているといえます。特に強度に関わる不具合は安全面の問題に直結し、リコールにつながることもあります。強度設計に関するスキルは、設計者が学ぶべきことの中で最も優先順位が高いテーマの一つだといってよいでしょう。一方、強度設計のスキルを身につけようとすると、材料力学や材料学、信頼性工学など非常に多くのことを学ぶ必要があることに気づきます。設計業務が多忙を極める中、とてもハードルが高いと感じる設計者が多いのではないでしょうか。
本セミナーは、このような設計者向けに、強度設計の全体像を効率的に理解できるようにすることを目的に構成しています。前半は強度設計に必要な材料力学の基礎、後半は材料特性やばらつきへの対応手法などを解説しています。また、多くの事例を使いながらわかりやすく解説します。
セミナープログラム
① 強度設計に必要な材料力学の基本はたったこれだけ
1.1 荷重
1.2 応力とひずみ
1.3 フックの法則と弾性係数
1.4 ポアソン比
1.5 線膨張係数
② 基本的な強度計算の方法
2.1 引張荷重/圧縮荷重
2.2 熱応力
2.3 曲げ荷重(はりの強度計算)
2-3-1 はりの種類
2-3-2 曲げモーメント
2-3-3 断面係数とはりに発生する応力
2-3-4 断面二次モーメントとはりのたわみ
2.4 せん断荷重
2.5 ねじり荷重
2.6 衝撃荷重
2.7 座屈
2.8 応力集中
③ 強度設計に必要な材料特性
3.1 材料の基準強度
3.2 静的強度
3-2-1 応力ーひずみ曲線
3-2-2 金属材料の強度
3-2-3 プラスチックの強度
3-2-4 静的強度における基準強度の考え方
3.3 動的強度
3-3-1 疲労
3-3-2 衝撃
3.4 環境的強度
3-4-1 金属材料の腐食
3-4-2 プラスチックの劣化
3-4-3 クリープ
④ 材料強度のばらつきへの対応と安全率
4.1 ストレスーストレングスモデル
4.2 材料強度のばらつきと確率分布
4.3 正規分布について
4.4 材料強度の上限値と下限値の推定
4.5 許容応力と安全率
⑤ 強度設計の事例
5.1 吊り下げ用ワイヤーの仕様検討
5.2 イレクターパイプの強度計算
5.3 スナップフィットの強度計算
5.4 なぜ踏み台がリコールになったのかを確かめる
5.5 複数の候補材料から強度的に優れた材料を選定する