ノコギリ発注

部品の工程ごとに、発注者(主に大企業)と受注者(主に中小企業)の間をノコギリの刃のように、行ったり来たりしながら加工を進める取引形態のこと。厳格な認証があるために、一貫生産のハードルが高い航空宇宙産業で多く見られる取引形態。発注・納品・受入の各作業に手間がかかるため非効率であり、コストや納期増大の一つの要因となっている。航空宇宙産業では中小企業支援という意味合いも含めて、コンソーシアムを立ち上げ、一括で請け負えるような体制作りを進めている。

 

この取引形態は航空宇宙産業以外の産業でも普通に見られる。どの産業、どの企業でもこの「ノコギリの刃数」を少なくしたいというニーズがあるのは間違いない。発注者のノコギリの刃数を少なくすること(=前後工程の取り込み)は、中小企業(特に下請企業)の今後の事業拡大方法の一つとして重要な考え方であろう。

 

nokogori

 

 

最終更新 2016年1月22日

 

 

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投稿日:2016年1月22日 更新日:

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