リスクは合理的に実行可能な最低の水準まで低減しなければならないという、IEC61508(JIS C0508)における許容リスクの概念。この概念をALARP原理という。リスク領域は図のように3つに分類されている。
①許容できない領域:
異常な状況以外では許容できないリスク。
②ALARP領域:
合理的に実行可能な最低の水準まで低減されているリスク。これ以上のリスク低減が実際的でない、又はリスク低減にかかる費用が得られる改善効果に比例しないときだけ許容される。
③広く一般に受容される領域:
リスクが十分に小さいため受容できるリスク。リスクがこのレベルにとどまっていることを確認し続ける必要がある。
この3つの領域の考え方は、日本科学技術連盟の「R-Map実践研究会」が開発したR-Mapにも利用されており、以下のように分類されている。
①許容できない領域:A領域
②ALARP領域:B領域
③広く一般に受容される領域:C領域
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【参考資料】
JIS C0508(IEC61508) 「電気・電子・プログラマブル電子安全関連系の機能安全」
日科技連R-Map実践研究会 『R‐Mapとリスクアセスメント 手法編〈上〉』
(日科技連)
日科技連R-Map実践研究会 『R‐Mapとリスクアセスメント 手法編〈下〉』
(日科技連)
最終更新 2015年11月16日