メルマガ「製品設計知識」2022年4月22日号

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メルマガ「製品設計知識」2022年4月22日号

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田口技術士事務所 代表の田口です。

4/21に拙著『図解!わかりやすーい プラスチック材料を使った機械設計実務入門』が日刊工業新聞社より出版されました。設計者がプラスチックの材料特性を学ぶための書籍です。

拙著『図解!わかりやすーい プラスチック材料を使った機械設計実務入門』が発売されました。

本書は「わかりやすーい」シリーズの2冊目です。1冊目同様、設計者の皆様(特に若手設計者)にとってわかりやすい解説になるように工夫しています。化学式などの難解な部分の解説は極力省き、設計者にとって必要な内容に焦点を絞りました。また、一つのテーマは原則見開の2ページで解説し、重要なポイントを左ページに図をたくさん使ってまとめました。

<シリーズ1冊目>
『図解!わかりやすーい プラスチック材料を使った機械設計実務入門』
https://seihin-sekkei.com/blog-20200923/
※ご好評を頂いており、現在重版5刷を数えています。

プラスチック自体は環境問題など多くの課題を抱えていますが、これからますます必要になる材料であることは間違いありません。ぜひ、本書でプラスチックの材料特性について学んで頂ければと思います。

 

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◆◇◆製品設計のヒント 「熱硬化性プラスチックと熱可塑性プラスチック」◆◇◆
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プラスチックには様々な種類がありますが、最も大きな違いが熱硬化性プラスチックと熱可塑性プラスチックです。

両者の特徴の違いを見てみましょう。

<熱硬化性プラスチック>
1:成形工程で化学反応が必要(成形時間が長い)
2:網目構造をしており機械特性、耐熱性、耐薬品性が非常に優れている
3:硬化後、再加熱しても軟化しない(リサイクルできない)
4:バリ取りなどの二次加工が必要になることが多い

<熱可塑性プラスチック>
1:成形工程で化学反応が不要(成形時間が短い)
2:ヒモ状の構造をしているだけであり、機械特性、耐熱性、耐薬品性に劣る
3:硬化後、加熱すれば何度でも軟化する(リサイクルできる)
4:二次加工が少なくて済むことが多い

コスト、リサイクルなどの観点では熱可塑性プラスチックが優れています。したがって、要求レベルがそれほど高くない場合は熱可塑性プラスチックが使用されます。一方、各種特性は熱硬化性プラスチックが優れています。特に要求レベルが高い場合は熱硬化性プラスチックという使いわけがなされています。

国内での生産量を見ると、熱可塑性プラスチックが全体の9割を占めていますので、身の回りの大半のプラスチックが熱可塑性プラスチックということになります。航空機の構造材料や船体などでは大量の熱硬化性プラスチックが使用されています。

これからプラスチックを学ぶ方は、まず熱可塑性プラスチックから始めればよいでしょう。

 

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