製品の使用者

製品がどのように使われるかを想定することは、製品設計においては非常に重要な検討事項です。そして、どのように使われるかを知るためには、どのような人が製品を使用するかを明確にする必要があります。

 

以下のフレームワークを使用し、使用者を抜け、漏れなく抽出してください。

 

 

【フレームワーク】製品の使用者

使用者 備考
年齢  乳児(1歳未満)
 幼児(就学前)
 子供
 成人
 高齢者(前期/後期)
・体格、体力、理解力の違い
・嗜好の違い
・乳幼児・子供、高齢者は「脆弱な消費者」(ISO/IECガイド51)と呼ばれ、安全面において特に注意を要すべき使用者である。
・使用者が子供の場合は社会のリスク許容度が大きく低下する。
・子供向けの製品は、細かい年齢ごとに要求事項が異なる。

・高齢者の体力、理解力などは個人差が大きい。年齢だけで判断することは望ましくない。
性別  男/女

・体格、体力の違い
・嗜好の違い
・性的少数派に対して配慮する必要があれば検討する。

障害  有(症状)/無 ・ 障害者は「脆弱な消費者」(ISO/IECガイド51)と呼ばれ、安全面において特に注意を要すべき使用者である。
・障害は多種多様である。個人差が非常に大きい。
熟達度  プロ/アマ ・想定される使用者がプロなのかアマなのかにより、安全面、機能面の要求は大きく異なる。
国籍  (国内向け製品)
 日本人/外国人

・外国人観光客が増加している。民泊などが普及すると、一般家庭用製品でも日本語が分からない外国人が使用する可能性が高くなる。想定する体格や警告ラベルの書き方などに配慮する必要性が高まっている。

 

使用者を想定する場合は、設計者が意図する主な使用者と、意図しないが使用することが予見される使用者(予見される誤使用)の、両者を抽出する必要があります。

 

user

使用者の想定の例

 

 

 

想定外の使用者が使用すると、大きな事故につながる可能性があります。2006年に発生した家庭用シュレッダーによる指切断事故は、その教訓とも言える事故事例です。業務用シュレッダーの設計思想を家庭用シュレッダーでも踏襲した、すなわち、幼児の使用の想定が不十分だったために発生しました。

 

 

nite 「事故情報特記ニュース No.70」
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/specialnews/news70.html

 

shredder

 

 

 

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最終更新 2016年8月9日

 

 

 

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