日刊工業新聞社 機械設計2024年5月号に寄稿しました

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”製品の使われ方の想定から始めるリスクベース設計”

日刊工業新聞社の機械設計2024年5月号に寄稿しました。

”もう一度見直す リスクベース設計の基礎と展開”という特集の解説記事の一つを担当しています。

<はじめに>
リスクベース設計の中心となる取組みがリスクアセスメントである。リスクアセスメントは安全規格をつくるための指針となるISO/IEC Guide51で要求されており、安全性確保に関するグローバルスタンダードである。機械類や医療機器など特定分野においては、設計段階においてリスクアセスメントを実施することが広く普及している。一方、日常の生活で使用されるような製品(消費生活用製品、単に製品と呼ぶ)の設計においては、リスクアセスメントの重要性が十分に認識されていないのが実状である。筆者はコンサルタントとして製品設計者と話をする機会が多いが、リスクアセスメントをしっかりやっているという設計者に出会うことはとても少ない。さらに詳しく話を聞くと、製品の使われ方に関しても十分な検討が行われていない。そこで本稿ではリスクアセスメントの第一ステップである製品の使われ方に焦点を当て、その重要性を解説することにより、リスクベース設計を取り入れるきっかけにしてもらえればと考える。

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