実務で活用できる
プラスチック強度設計の基礎知識
日時 2020年5月13日(水) 10:00~16:30
会場 連合会館(東京・御茶の水)
主催 株式会社TH企画セミナーセンター
講師 田口技術士事務所 代表 田口宏之
本セミナーは好評のうちに終了いたしました。
緊急事態宣言の中でしたが、webセミナーに変更して開催することができました。
ご受講いただいた皆様、ありがとうございました。
※上記セミナーのご依頼は下記まで
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<概要>
プラスチックは様々な形状や特性を効率的に付与することができるため、設計者にとって非常に 魅力的な材料です。そのため、身の回りの多くの製品にプラスチックが利用されています。近年の 高い環境要求に応えるために、金属材料をプラスチックに代替し、軽量化を図る動きも非常に活発 です 。一方、不適切な設計が原因で、プラスチック製品のトラブルが数多く発生しています。特に強度に 関わるトラブルは、重大事故につながるリスクがあり、事前にしっかりとした検討を行うことが 不可欠です。 しかし、プラスチック製品の強度設計は思ったほど簡単ではありません。材料力学の知識に加えて、材料特性や成形・加工の影響に関する知識、製品設計上の実務的ノウハウなど、幅広い知識・ノウハウ が要求されます。金属材料と同じような設計をしていてはトラブルを防ぐことは困難なのです。
本セミナーは、数多くのプラスチック製品の設計を手掛けてきた講師が担当します。実務で活用できる ことを前提に、多くの事例を紹介しながら丁寧に解説していきます。
セミナープログラム
①まずはこれだけ!材料力学の基礎知識
1.1 力とモーメントのつり合い
1.2 荷重/応力/ひずみ
1.3 フックの法則とヤング率
1.4 応力ーひずみ曲線とプラスチック材料の特徴
1.5 支持条件
1.6 重心(図心)
②代表的な強度計算の方法
2.1 引張/圧縮
2.2 熱応力
2.3 曲げ
2-3-1 はりの強度計算
2-3-2 断面二次モーメント/断面係数
2-3-3 引張特性と圧縮特性について考える
2.4 せん断/ねじり
2.5 座屈
2.6 応力集中
③プラスチック材料の特性とトラブル対策
3.1 プラスチック材料の特徴
3-1-1 材料特性の決定プロセスとばらつき
3-1-2 結晶性プラスチックと非晶性プラスチック
3.2 温度特性
3.3 粘弾性特性
3-3-1 力学モデル
3-3-2 クリープ
3-3-3 応力緩和
3.4 疲労
3.5 劣化
3-5-1 様々な劣化要因
3-5-2 アレニウスの式を使った寿命の推定
3-5-3 劣化スピードの経験則「10℃2倍則」
3.6 RTI(相対温度指数)
3.7 成形・加工の影響
3-7-1 ウェルドライン/ボイド/残留応力
3-7-2 再生材
④実務における強度設計の進め方と事例
4.1 要求事項の整理と安全率
4-1-1 製品ライフサイクルから抽出する要求事項
4-1-2 製品の使われ方の想定
4-1-3 ストレス・ストレングスモデルで考える安全率
4.2 トラブルを未然に防ぐ図面、仕様書の書き方
4.3 プラスチック製品の強度設計事例